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羽毛ふとん 羽毛の片寄りの原因と対策




こんばんは 座間市さがみ野駅北口 快眠具まるとみです。

羽毛ふとんの中の羽毛が片寄って、首元や肩口だけが薄くなっていませんか?

羽毛ふとんの側生地は、四角いマスで区切った縫い方で作られていて、シングルの冬掛けで12~20マス、薄手の掛けは更に細かく区切ってあります。

この側生地に、ひとマスずつ細い鉄のパイプで、空気と一緒に羽毛を送り込んでふとんを作ります。

そのパイプを通すための穴が、ひとマスづつに1か所残っていることが片寄りの原因となっています。

掛けふとんの上下をいつも同じ位置で使っていると、足元よりも頭が高くなるために、少しずつ羽毛が低いほうへ移動します。

3㎝四方くらいの小さな穴なので、移動には長い期間がかかりますが、いつも同じ位置で使っていれば片寄りは避けられません。

特にベッドの場合は高低差が床敷きよりもあるので、さらに片寄りやすくなります。

また、汗の多い方の場合は羽毛が劣化しやすくなりますが、首元は羽毛に汗が染みやすいので、それが片寄りの一因にもなります。

対策としては、上下を常に入れ替えて使うことと、パシーマやタオルケットなど、吸汗性のあるものを肌に(中に)使うことです。

片寄った羽毛ふとんの羽毛は、少し時間はかかるのですが、指で移動させて戻すこともできるので、当店では1日お預かりしたり、お客様宅に伺って直しています。

私の場合は慣れているので、シングルサイズなら30分くらいで直せます。

ご自分で直す場合は、近所の寝具店に直し方を聞いてみてください。

ただし、指で直せる側生地は普通の縫い方で『単層キルト』と呼ばれているものだけで『二層キルト』や特殊な縫製では出来ません。

片寄って使いにくい羽毛ふとんは、近所の寝具店やお買い上げになった店に相談してみてください。