組子ベッドができるまで


桐材の品質について

桐材の品質 柾目(まさめ)

柾目/まさめ

桐材の品質 板目(いため)

板目/いため


組子ベッドに使っている桐材は中国桐ですが、最高級のAグレードを使用しています。
Aグレードは、ほぼ柾目です。
柾目は丸太を製材した時の中心部分で、僅かしか取れない部分、当然価格も高価になります。
柾目以外の部分は板目となり、ABグレード>Bグレード>Cグレードと、価格も安くなります。
柾目の木目は平行線状になりますが、板目取りにすると木目がタケノコ模様になります。
組子ベッドには、なぜ価格の高い桐材のAグレードを用いているかといえば、柾目の方が板目より、反り、収縮等の材の狂いが少ないからです。
製造工場の総桐箪笥 和光さんでは、この点を最も重視しています。
桐箪笥の引き出しは名刺1枚分の隙間なので、僅かな反りも許されません。
そんな箪笥職人のこだわりと職人技が、組子ベッドにも生きています。

材料 木取り

組子ベッドのフレームに使われる2Mの桐の柾目材です。


パネルソーと言う機械で部材を正確に切り出します。



ヘッドボードの部材です。


フレームの部材です。



スノコの部材です。


組子の部材です。



板厚の調整



NC加工(コンピューター制御工作機)

NCマシン(2014年導入)


正確に加工されます。



丁寧に接着材を流します。筒状のフレームを組み立てます。


職人技とも言える下駄合わせ! 一つ一つフレーム形に合わせ削り合わせてはめ込みます。



何百カ所と言う面取りを終えれば、スノコの組み立てです。


組子の編込み。もちろん手作業です。

 



枠は接着固定します。


くさびの面取りは2個を兼ねて作業します。



焼桐加工

あんばい-フレームの焼加工です。職人目線でご覧頂けます。


ヘッドボードの焼加工の映像です。

 



ブラッシングでススを落としススムラをなくしています。


塗装の前には傷や割れ、焼逃しがないかも含め全て念入りに点検調整します。



塗装

安心のポリマー樹脂塗料

 


この塗装で布団へのスス移りがなくなります。(無理にこすれば移ります)



一晩乾燥させます



仕上げ

品質管理の為に本体にナンバリングしています。


くさび裏面には"きしみ音"を減らす一工夫! これが静かなベッドにつながります。



出荷

梱包作業前に必ず"仮組"を行っています。


梱包作業



出荷直前です。